うっかり八兵衛(!)で、昨日の記事で、今月の記事が
偶数個になってしまったので、慌てて、記事を追加します。
昨日書こうと思って書き忘れましたけれど、
予想していたとはいえ、梅雨時の演奏会では、
とにかく、弦が狂いますね!!!
リハ中から、狂って狂って仕方なかったのですが、
本番中も、それ以上で、弦楽器奏者には試練でした・・・。
開放弦を使った重音とか、大丈夫か?と思いつつ。
(チェロも同じく。)
でも、何とか大事故も起こらずに済みました!
さて、ライブ後に、「弾いてて、どの曲が良かった?」と
聞いてくれたのですが、ハタと回答に困りました。
いつもであれば、○○!と答えられそうなのですが、
今回は、どれも捨て難い、選び難い・・・。
というのも、やはり、最初は「エスクアロ」とか、
なかなか弾けるようになれない曲は、弾くのも億劫だったのですが、
マエストロに、タンゴの弾き方を教わってからは、
いかに、ピアソラの音楽をタンゴっぽく弾くか、
すごく考えながら弾くようになりました。
すると、気のせいかもしれませんが(!)、
ピアソラの真意に近づけていけたような気がして、
どの曲も、本当によく練られた素晴らしい曲ばかり、
という実感なのです。
「どれも全部」・・・と思った時、「ん?!」と蘇りました。
マエストロが、ピアソラの曲の中で、どの曲が好きかを知りたくて、
質問してみた時のマエストロの答えが!
迷わず、ただ一言「全部!」とおっしゃったのでした。
と、おっしゃらず!と思ったのですが、
「全部!」とおっしゃるのみ。
その答えを聞いた直後も、なかなか衝撃を受け、
ピアソラの音楽を愛している!と感動を覚えました。
が、今思うに、ようやく、私の中でも、それに納得した思いです。
これだけ練習してみると、本当に、どれと選べない。
それほど、ピアソラの音楽は、どの曲も、魅力に満ちているということ!
ピアソラが、勉強して勉強して創り上げた音楽であること!
そう思うと、
「マエストロと同じ境地に到ったのか~!」(←勘違いも甚だしい!!)
とか、
「あの短時間で、マエストロは、ピアソラを弾く上で大事なことを
全て語ってくれてたのか~!」
とか、思えてきて、感動で、また泣けてくるのでした。
「いや、まだまだ!」
とか、
「あれで全部じゃないよ!」
という答えも、
ブエノスアイレスから、聞こえてきそうではありますが(笑)。
今回は、今までわからずに無視していた(!)タンゴの記譜や、
独特の弾き方を全て弾くことができました。
そして、譜面をみても、迷いなく弾けるようになったのは、
マエストロの教えのおかげです。
1年前は、迷いだらけのまま、「これでいいのかな?」という
弾き方でしたから、飛躍的な進歩です。
改めて、超一流が与えてくれたアドバイスの
“長く尾を引く”凄さを実感できました。
これも、本番で弾く、からこその体験でしょう!
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