2009年6月11日木曜日

成長できる音楽(2009年6月)

この日の練習は、梅雨入り前だというのに、
一気に晴れ渡った日曜昼下がり。

例の、ご好意でお借りしている最上階サロンから見下ろせば、
皆、野外バーベキューを楽しんでいるではありませんか!!

練習日和というより、むしろ、バーベキュー日和。
そんな暑ーい、午後いちの時間に、我らの練習は始まりました。

しかし、本番3週間前だというのに、どういうことだろう!
この、締まりのないアンサンブルは!!

ただでさえ、弾いてて“暑くなる”ピアソラの曲が、
さらに暑くて、汗がじっとりと、にじみ出てきます。

が、午後3時を過ぎてのLibertangoで、
ようやくスイッチ入りました!

あ~、この午睡が似合う時間帯に、練習すべきじゃなかったのかも!
と、とりあえず、一安心したところです。

いやぁ~、音楽とは、本当に生ものなんですね!!


現時点で、それぞれの曲に、まだまだ多少の(?!)難アリ、ですが、
後は、もう、集中力を欠くことなく、自分たちの音楽を弾くだけです。

先日見てきた映画で、忌野清志朗さんが言ってたように、
「充実して弾いてる音楽が、弾く人にも、聴く人にも“良い音楽”」。

充実して弾けますように!

それにしても、ピアソラの音楽を弾きこなすのは、
大変なことです。

世界一のビオリニスタが弾くから、簡単そうに見えるけど、
とにかく「基礎力」が要求される音楽です。

ピアソラを弾く前まで、
私の中で「存在しないもの」と扱われていたハイ・ポジション。

オクターブで半音ずつ下がってくる音を
ダウン、ダウン、ダウンで弾くボーイング。しかも、フォルテシモ!

などなど、ピアソラを弾きたいがために、
一介のバイオリン弾きは、随分と挑戦心を持たねばなりませんでした。


ピアノ・ソロだって、初見では一瞬ひるんでしまうほど難しい。

難しいの最たるは、チェロではないか?

何せ、元々「チェロパート」があるわけではなくて、
バンドネオンや、コントラバホ、場合によっては、
それ以外のパートのメロディや、リズムも、弾きこなさなくてはいけない。

そりゃあ、チェロという楽器では、弾きづらい節も沢山あるでしょう!

というわけで、好きだから弾きたい!というには、
そう簡単には飛び越えることのできないハードルが、各々、ありました。

でも、おかげで、1年前とは比較できないぐらい、
成長することが出来たのではないでしょうか?

ピアソラの音楽で、成長できるとは本望です!

あと半月足らずの本番では、そんな姿を恥じることなく、
皆さんにご覧いただくことにしましょう。

練習後は、バーベキューに対抗して、
友人が沖縄・小浜島から送ってくれた泡盛(アルコール分43%!)と、
自ら包んだ手作り餃子で、精をつけたのでありました。

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