民音タンゴ・シリーズの合間に、
マエストロの楽団の演奏による「グランミロンガ」が、
東京で開かれると、ラティーナさんに教えていただき、
聴きに(!)行ってきました。
本当は、全部聴きたかったのですが、
前々からの用事があり、最後の1時間半に、何とか間に合いました。
タンゴ公演の際には、なかなか近い席が取れず、
遠目にしか演奏姿を拝見できなかったのですが、
今回は、ほんの数メートルの近さで(!)、
聴くことが出来ました。
マエストロの奏法は、動きに実に無駄がなく、
かつ、音色は濃密です。
そのセクレート(秘訣)は、教えていただいたものの、
言葉でなく(!)、己に焼き付ける必要があります。
あとは、楽団の皆さんの基盤となるタンゴのリズム!
思わず、コントラバホには近寄って、
間近で聴いてきましたが、この迫力ある奏法といったらありません!
近くでよく見ると、先日アルゼンチン団子さんが教えてくれたように、
弓も違うんですね!
あとは、やっぱり、あのモコモコと動くバンドネオンは、
楽しくて、見ていて飽きませんね~。
楽しみにしていたマエストロのDuoは、
やはり、2曲、3曲と続いてくると、もう涙無しには、
聴けなくなるのでした。この日本で、こうして目の前で
演奏されていることが、この上なく幸せで!
やっぱり、最後に弾かれた「Los Mareados」は、
名演ですね。
こうして、何度か足を運んで、聴き込んでいるうちに、
譜面の音楽を弾く時に、譜面には書かれていないけれど、
「こう弾くのだろう」という何かが、
少しは、わかってきたように思います。
あとは、弾いてみて、聴いた方にその違いが
わかるような弾き方になっているかどうか、ですね。
言えることは、ひたすら弾き込むしかない、ということ!
今回は、皆さんが踊ってらっしゃる場で、
楽団が弾いているのを見ることができて、
また一味違いました。
そして、一段とモチベーションが刺激された日になりました。
2 件のコメント:
聴いたことがないよりも、あるほうが、
いい演奏のライブ録音を聴いたほうが、
DVDを見て視覚からも体験したほうが、
コンサートを生で聴いたほうがいいですよね。
でも、本物のタンゴバンドのライブを、至近距離で聴くほどの衝撃は、他では味わえませんよね。
「どうやったら本物のタンゴに近づくことができるのか?」と悩みながら日々練習していると、衝撃がより具体的になりますよね。
「なるほど、そういう風に弾くのか」と分かる部分だけでなく、潜在意識にも働きかけてきているようです。
団子さんのおっしゃるとおり!
何せ、今回、本物を初めて聴いたので、それはもう、衝撃的なのです。
CDとも、そこから想像していたこととも違いましたので!!
2時間の公演を10回聴いたとしても、たったの20時間で、人生の中の1日分にも満たないんですよね~。
すぐに弾いて再現できなかったとしても、無理はない??
イヤ、弾いてみるのだ!の境地です。
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