2009年3月17日火曜日

スアレス・パスを聴きに行く~その5

もう一日、仕事も休日で、さほど遠くない公演地を
探したところ、名古屋公演がちょうどよかったのですが、
何と、チケットは既に売り切れ!

断念しがたく、民音さんに問い合わせてみたら、
A席を追加販売していただくことになり、入手できました。

が、何と、4階席!!

行ってみて座ってみると、4階席の最前列は、
手すりのすぐそばが崖っぷち!という、
高所恐怖症の人には向かないかもしれないスゴイ席でした~。

イスに深く座ったままの目線では、ステージは見えず、
手すりを持ちつつも、何度も身を乗り出しては、
係りの方に、「危ないですよ!」と注意されてしまうこと度々、
という、そんなスリル溢れる席での2時間は、まさにスリリングでした。

前半から、その熱演は、凄まじかったです。

とにかく、ある方のソロの身体を張った熱演が、
次の方のソロの熱演へとつながり、これって何だろう、何だろう!
と感動し、前半から、目頭が熱くなるのでした。

今日は、音響のせいなのか、4階席のせいなのか(!)、
いつもはよく聞こえてこないチェロの音が聞こえて、
全体として、とても締まって聞こえました。

いつも思うのですが、マエストロのバイオリンと
ユニゾンを弾けて羨ましいポジションです!!

前半の「チケ」と、後半は、やはり、「ロス・マレアードス」、
もちろん、マエストロDuoが、特筆ものでした。

そして、いつもテンポの違う「リベルタンゴ」は、
出だしのレケーナ氏のピアノの迫力が凄くて、
自然と迫力ある流れが出てきました。

この日の「リベルタンゴ」は忘れられないだろうと思います。

やはり、コントラバホは凄い!
迫力重低音にして、俊敏なテンポ感!

実は、開場前にロビーで待っていると、私服姿でホール入口付近に、
コントラバヒスタのアコスタさんが現れたのを見逃さなかったのですが、
声をかけたくても、なぜか、パッとスペイン語が出ないもので、
そうこうしているうちに、去られてしまいました。


さて、実は、この日の熱演の理由が後になってわかったのですが、
これが、音楽家としてのプロ魂というものなのですね。

わたしは、ドクターとして、先日の岡崎公演の際に、ムリヤリにでも、
診て差し上げるべきだったのを後悔してならないのですが、
皆さまのご健康をお祈りするばかりです。

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