11月29日(日)と決まった次回演奏会に向け、
トリオ練習は、ゆっくりと始動しております。
ゆっくりと、というのは、さぁ!始動!と思いきや、
先日、いつも元気なチェロ弾き君が、初めて、発熱で練習お休み。
今、インフルエンザが流行りつつある、不穏な世の中なので、
無理は禁物。それぞれ、大事をとりながら、進むべしですね。
皆さまも、ぜひとも、お気をつけ下さいまし!
それにしても、ピアソラの音楽は、奥深し、です。
冒頭の言葉は、マエストロのレッスンの時に、レッスン開始早々に、
「No es facil(簡単ではないですよ)」と言われた言葉です。
二大マエストロが、いとも簡単そうに(!)奏でるあのバイオリンの節回し。
実際に弾いてみると、えっらく難しいのです。
マエストロでさえも、それを重々ご承知の上なのですね!
易々と弾けるようになるには、少なくとも私には、
何度かの越えるべき山を越えねばならない! という感じです。
でも、越えてみた時、ピアソラとの距離がぐっと近寄る(←思い込みでもいい!)。
それは、越えようと格闘、奮闘した者だけが手にできる達成感でしょう!
マエストロから教わったタンゴのエッセンスは、
実際に弾けてるかどうかは、ともかく(!)、
半年を経て、ようやく腹に据わってきた感じ。
そのタンゴ耳で聴くと、まだまだ日本で、タンゴ風味を効かせて
ピアソラを弾きこなしている奏者には、ほとんど出会えません。
そこに、我らが、こだわって弾き込む価値があると思います。
ピアソラらしく弾くコツの1つは、強烈なアクセント。
しかし、このアクセントを強烈なものにするためには、
その前に、実は、ごく短いsilencio(空白)が入る。
これをいかにも、空白として長く取りすぎると、一気に崩れます!
ビオリニスタとしては、何とも、弓の扱いに苦心します。
つい先日のブエノスで開かれたタンゴの世界選手権で、
山尾洋史さん、恭子さんのペアが、日本人として初めて優勝されました。
おかげで、タンゴが街中にあるというわけでない日本人でも、
タンゴをモノにしていける!と勇気づけられた気がしてきました!
「簡単ではない」ことを知っていることだけでも、
練習のし甲斐があるというものです。
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