2012年3月29日木曜日

Vol.14 ライブin浜松町 後記-Vn弾き

もう何年も前から、上手く弾くことを諦めたわけじゃないけど、
それよりも、印象に残る奏者、もう一度聴きたい奏者であることを
目指してきたバイオリン弾きです。

そんな努力を重ねても、重ねても、「もっと良い演奏ができないものかな!」と
思うのです。

が、それでも、また聴きたい! そして、何と、
結婚披露宴でピアソラを弾いて欲しい!という、方が現れました...。

去年の森のテラスに初めて聴きに来てくださったSさんが、
ご自身の最高の晴れ舞台である結婚式の日に、我らを招待してくれたのでした。

こんなことがあろうか!という驚きが、先でした。

我らプロじゃないし、どんな演奏になってしまうかもわからないのに...。

しかし、「ピアソラ好き」の共通項で、実現したものと思います。

「悪魔のロマンス」「ブエノスアイレスの冬」「アベマリア」

この3曲をバンドネオン、バイオリン、ピアノのトリオ編成で、演奏させていただきました。

この3曲に至るまでの選曲は、大変だったかと思います。

私にしても、ピアソラの数ある名曲の中から、この場にふさわしい3曲を選ぶなんて、
至難の業と思います。

新婦さんのお好きな曲、新郎さんのお好きな曲、
そして、私がお勧めしてお二人のお好きな曲、ということで落ち着きました^^

新婦さんは、私のバイオリンを聴いて以来、ピアソラが好きになった、
というお話で、もう、それは、天にも昇る感動です!!

そんな演奏ができたのは、やはり、ブエノスアイレスのマエストロのおかげ!


そして、東京タワーに、大門を借景とした素敵な会場で、
トリオ演奏できたことは、とてもとても光栄でした。

長らく使われていなかった風のアップライト・ピアノは、
我らのピアニストO氏のおかげで、たぶん、近年で最高の音を奏でたに違いありません。

バンドネオンのN君もまた、本番を弾く度に、音色に深みを、
調べに凄みを出している成長株です。

翻って、ワタクシも、時々は(!)皆さんがハッとする印象的な音を出せたと思ってます。

いや~、正直、新郎新婦のお二人以外、誰も知らないところで、
しかも、ピアソラって何?という方も多くいらっしゃると思われるところで、
さらに、生涯の中でも最高の晴れ舞台というシチュエーションで、
自主ライブの時よりも、妙な緊張感に包まれました。

が、ベストを尽くした演奏になったと思います。

このおかげで、トリオのアンサンブルも、信頼と成長を感じられるようになりました。

何はともあれ、この機会を下さったSご夫妻に感謝です。

貴重な体験をありがとうございました!

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