2011年9月13日火曜日

タンゴ奏法を習う、しかも憧れのバイオリニストさんに!

前回のライブ後、ライブをやり遂げた達成感よりも
上回っていたのは、「我がバイオリン、何とかしなければ!」
という危機感でした。

正直、どん底でした。

ずっと続けてきた活動が中断する悲しさと相まって、
もう、バイオリン弾くの止めたらいいか?と思うぐらいに。

でも、もういちど再起したい!という気持ちも、ぐっと沸いてきました。

(というか、いつ華々しかった時があるのか?とツッコミたくなりますね!笑)

ようやく時間が出来たことに感謝し、
また一からやり直すべく、レッスンを受ける決意をしました。

折角の、この活動休止を価値あるものにしよう!と。

そこで思いついたのが、もう、あのバイオリニストさんしかいませんでした。

3月、7月のライブでも弾いた「Por Una Cabeza」で、
お手本としていた近藤久美子さん!

おこがましいにも程がありますが、時間のない社会人が、
時間を割いてみていただくのに、遠回りしたくなかったのです。

実は、マエストロにも、国内ではどの方に習ったら良いか、
聞いておいたのですが、真っ先に挙がったのが、近藤久美子さんでした。

ただ、全く面識もないですし、日本を代表するトップ奏者の方に、
突然、このアマチュア奏者がお願いしてもいいものか?と悩み、
長いこと、コンタクトしてみようなんて、思ってもみませんでした。

ですけど、ここで思い出したのが、マエストロの言葉。

「いちばん大事なのは、願望をもつことです。」

マエストロがレッスンを引き受けて下さったのも、
私が「マエストロから直接習いたい」という願望を
重視してくれたからこそ、です。

そういうわけで、ダメ元でいいから、まずはお願いしてみよう!と。
幸い、同じ(!)東京にいる訳なので!

困った時の頼みの綱、ラティーナの本田さんのおかげで、
何とか、直接コンタクトすることができました。

<<本田さん、本当に、ありがとうございます!!!>>

そういうわけで、またもや、ラテンのつながりのおかげで、
憧れの近藤久美子さんのレッスンを受ける、という、
人生の中でも、忘れられない1日を迎えました。

ところが、ワタクシときたら、どうにもこうにも、楽器練習が進まず、
おそるべき練習不足で、この日を迎えてしまいました・・・。

この貴重な日を前に、自分でも信じられないのですが、
どこから手を付けたらよいか、わからなかったのです・・・。

せめて、前の晩ぐらい、しっかり練習せねば!と思って、
土曜の夜を踊りに行かずにいたのですが、
仕事の疲労で、寝落ちしてしまったというオチ!!!

恐らく、このヘタクソぶりに、さぞかし驚かれたと思われますが
(私自身も、恥ずかしさで一杯!)、
それでも、タンゴ奏法のコツを一から丁寧に教えていただき、
目からウロコでした!!!

タンボールの時の指の弦へのあて方など、微妙に間違っていて、
どおりで、思うような音が出ないはずでした!

そして、最も気になっていたボーイングも、真っ先にご指摘いただいて、
あっさり、なぜ、音量が出なかったのか、速く弾けないのか、疑問が解けました!

こちらが聞く前に、こちらの最も知りたいことをズバリ教えていただけるのが、
超一流の凄さですね。

とにかく、急に、タンゴっぽい音が、私の古(ふる)楽器からも、
出てきたので、正しい弾き方は大事だと、つくづく思いました。

今まで、どう自分で工夫しても出来なかったのに、
プロの方に、間近で直接教えていただけば、あっという間です。

でも、この勇気が、今まで出なかったのだな・・・。

だけど、恥を忍んで、思い切ってお願いして良かった!
これを知らずに生涯を終えずに良かった!!

当初、「1回で十分でしょう」というお話だったのですが、
時間をおいて、また確認した方がいいですね、とまた、みていただけることに!

涙が出そうなほど、感動してしまいました。

古典タンゴの譜面をPor Una Cabeza以外に持っていなかったので、
小松亮太さんの著書についていた「ラ・クンパルシータ」を拡大コピーして持参し
(喜んでいただけました!)、弾き方を教わりました。

この衝撃的な奏法といったら! これが、タンゴか!!!

なぜ、今まで、タンゴっぽくなかったのか、具体的にコツをつかみつつあります。

そして、それを自分で再現できるかどうかは、これからの練習にかかっています!

かなりの刺激を受け、目が覚めた思いです。いえ、覚めました!
家に帰って、楽器の鳴りも良くなったのに気付き、喜んでおります。

今週末は、新しいピアニストさんとの初合わせがあるので、
早速、これを生かしていきたいと思います!

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