2011年7月12日火曜日

義援金のご報告

前回のPiazzolla Time Vol.10 ライブin笹塚(2011年3月)に続き、
今回のVol.11ライブin森のテラスでも、皆さんのご参加費の中から、
東日本大震災の復興支援のための義援金を寄付しました。

復興Go!Go!の意味を込め、皆さんからのご参加費1割に、
バイオリン弾きのオフィスの募金箱の募金をプラスして、
ささやかですが、5500円を日本赤十字社へ送金しました。

送り先は、こちらの「東日本大震災義援金」です。

今回も、皆さまとの集いが、同じ国内で、まだまだ復興の最中にある
被災者の方々へのご支援につながりました。

音楽の力で、またお役に立てることがありましたら、
このような試みを続けていきたいです。

ご参加いただいた皆さま、どうもありがとうございました。

Vol.11 ライブin森のテラス with仁詩さん 後記 byビオリニスタ


7月3日、Piazzolla Time Vol.11は、森のテラスにて、
スペシャルゲストに、仁詩さんをお迎えして、
無事、皆さんと盛り上がることができました!

「梅雨明け前」というのに、炎天下となった日曜のお昼に、
皆さまには、遠くからお越しいただき、本当に本当に、ありがとうございました。

せめてもの、会場が森に囲まれた一軒家で、
エアコン要らずの自然の涼風が、皆さまをお出迎えできたことに、
一同ほっとしております。

私たちにとっては、森のテラスでは2度目ライブでしたが、
ここは、本当に素敵な空間ですね~。まさに、時を忘れるひと時でした!

この日のことを私と同じお名前のボーカリストの方が、
ブログに詳しく書いて下さってますので、雰囲気が伝わると思います。
http://momayucue.exblog.jp/13977668/

こうして記事を書いて下さるのも、11回目のライブにして初めてかも?!
大変嬉しいことですね!!

私がリハーサル終わってから開演までの休憩の間に、指がなまってしまわないよう、
今回は、ピアソラが最も好きだという曲、バッハの「ゴルドベルク変奏曲」を
開演直前まで弾く、という作戦に出ました。

が、功を奏したのかどうかは、わかりません!(笑)

さて、今回は、前半6曲をバイオリン&ピアノのいつものDuoで弾き、
最後の3曲をバンドネオンの仁詩さんとのTrioで演奏しました。

去年までのチェロとのTrioをお聴きになっていた方は、
同じ曲をDuoで聴くのも新鮮だったようです!

「最初の一音を聴いたとたんに『来て良かった!』と嬉しくなりました」
のアンケートのご感想に、私たちはこの日の成果を見出しました。

前日リハの録音で、あぁ、ここまでしか達しなかったのか...という
ちょっとした絶望(!)があったのですが、それでも、自分たちの中では、
「過去最高を目指そう!」と奮い立たせて、臨みました。

全てを完璧にすることは、難しいピアソラを弾く上で、
私たちの技量ではムリなので、最初の一音に込めに行ったワケですから、
それが伝わったことには、本当に感激です。

逆に、込めれば伝わる!ということが、ライブを通じて得ることができました!

さて、1年ぶりの仁詩さんとの共演もまた、かけがえのない体験でした!!

正直、去年の初共演の時は、最初の合わせで、
あまりにプロとのレベルが違い過ぎて、いつもの弾き慣れた曲でさえ、
「宇宙人」とでも弾いてるかのようでした。

それが、今年は、2度目という何か安心感のようなものも加わってか、
昨年よりは、スムーズに、こう言うのも変ですが、
お互い地球人同士(!)になれた気がするアンサンブルでした(笑)。

また、この1年での仁詩さんのパワーアップぶりも素晴らしいものでしたね!

ここだけの話(!)、私たちのDuoの最後の曲、グランタンゴの後に、
仁詩さんが登場されましたが、プログラムには無い、バンドネオンソロ曲を
弾いていただきましたが、これも最高でした!

バンドネオン・ソロでの「オブリビオン」。

背景の森の美しさも手伝って、美しさ際立つ名演奏で、
おかげで、空気が変わりましたね!

この日も、実は、iPhoneによる全世界(!)中継をしていたのですが、
仁詩さんには遠慮して、中継をしてませんでした。

後から判明するに、OKだったとのことで、このソロを中継できず残念でした!!!

よって、この日の仁詩さんの演奏は、
まさにその場にいた私たちだけのものとなりましたね。

そして、バンドネオンソロのイントロに続く「デカリシモ」
絶好調の「ミケランジェロ'70」、渾身の「アディオス・ノニーノ」の夢の共演!

去年のときの「ミケランジェロ」も素晴らしくて、You Tubeにアップしたほどでしたが、
今年も、また一段とノリが素晴らしかった!!

はっきり言って、この曲で、バンドの実力がわかるというもので、
これがカッコ良く弾けたことは、我らの誇りです!

そして、お約束の(!)アンコールには、なんと「天使の死」を。

ピアソラbotで、去年の暮れに、ピアソラ好きの人で好きな曲を投票したところ、
1位(名づけて、ピアソラbot大賞2010)に輝いた曲です。

短いけど難しい曲なので、昨年までのTrioでは挑戦できなかったけど、
仁詩さんと一緒なら!と、真っ先にお願いしておりました。

そして、今回、2006年秋からずっと共にしてきたピアノののりさんが、
このライブで一旦お休みに入ることを表明していて、それでは!ということで、
全ての曲をのりさんが選曲しました。

よって、「天使の死」だけは、私からの選曲でした。
やり遂げて良かったです。

過去最高の「天使の死」を演奏することができました。


そうそう、今回も、クイズをご用意して、皆さんに曲名当てを
していただきましたが、やはり盛り上がりましたね!!

「今日の曲目のうち、奏者が2番目に好きな曲を当ててください」
という他愛のないものでしたが(笑)。


そして、仁詩さんのバンドネオン・ソロの後に、「教えて仁詩さん」の
コーナーを設けて、バンドネオンの解説を皆さんとのQ&A形式にしたのも、
大変盛り上がりました。

やはり、聞きたい話が聞ける、というのは、ライブの醍醐味で、
一方的な説明よりも面白いものだと、改めて実感しました。

と、話は尽きませんね。

演奏の後の「楽しいTea Time」でも、シェフの腕によりをかけた
アルゼンチンに因んだエンパナーダ&デザートも、美味しかったですね。

あ!そういえば、この家の子のようにいつの間にか我らに混じっていた
黒猫ちゃんも、この日のアイドルでした^^

そんなこんなで、時の忘れるひととき。本当にありがとうございました。

のりさんの好きな森の会場で、こうして盛り上げていただいたこと、
生涯忘れえぬライブになりました。

このDuoでは、しばらくお休みに入ります。

が、やはりね、まだまだ到達し切ってないのを本番中から感じておりました。

ここで立ち止まったら、これ以上の成長はないので、
早くも、ある決意を固めて、次に進み始めたバイオリン弾きです。

次のライブは、新メンバーと共に、だいぶ先になりそうですが、
ぜひとも、また皆さんとの楽しい時間を作りたいと心から願っております。

また、お会いしましょう!!!

※ 仁詩さんとの演奏中の写真が実は無くて、
  冒頭の写真は、本番前リハーサルの様子です。
  バンドネオン演奏を二人占めにした至福のひととき!

『PIAZZOLLA TIME 11THライブの決意』

バイオリンのユウコ、ピアノのノリコ。
ピアソラの「グランタンゴ」に衝撃をうけ、
2006年秋より活動を開始。
2008年ライブVol.1で、ピアソラタイムの名が誕生した。

ほどなくして「これこそ、自分の場所!」とチェロのトミーが加入。
トリオになったことで、アレンジの幅も広がっていった。

弾いて弾いて、知れば知るほどに巻き込まれて行く難解の渦に
果敢に立ち向かう彼らは、尽きることのない進化を求め続けた。

ついにはバンドネオニストの仁詩氏をゲストに迎え、
劇的にその枠を超えて行く。
時は流れ、惜しまれつつトミーは活動を休止。

立ち止まるかに見えたふたりは
あの時の思いを忘れたわけではなかった。

BACK TO THE BASIC.
いまひとたび二人になるピアソラタイム。

変幻自在を逆手に取れ、ピアソラが目指した音楽のように。

ふたたびの仁詩氏ゲスト出演という起爆剤の風に帆を揚げ、
新たな航海へと滑り出す。

「進化」という星を目指して。NOW IT'S PIAZZOLLA TIME.