2008年9月30日火曜日

ピアソラ・ライブVol.5(2008.9.28)後記-Vn弾き

プログラム:
~ピアソラの魅力を知る~ in 森のテラス

1 ブエノスアイレスの冬
2 ブエノスアイレスの夏
3 フーガと神秘
4 ヴァルダリート
5 リベルタンゴ
6 アヴェ・マリア
7 ソレダ(孤独)
8 ル・グランタンゴ


今回は、初めて全8曲(もちろん全曲ピアソラ!)、
演奏時間約50分という、まさに挑戦的プログラム!

なかなか全曲を練習し切れない曲数で、
始終不安はつきまとったけれども、
ようやく本番前の2週間ぐらいで、何とかまとまってきたかな?
というレベルに達する。

新曲は、ヴァルダリートのみにして、
これまで弾いたことのある曲の中から、
今回の会場「森のテラス」の雰囲気に合うものを選曲した。

曲順を考えるのは、いつも以上に苦労して、
2度、3度と組み替え、「レジーナ劇場のピアソラ」の曲順をヒントに、
冒頭をブエノスアイレスの冬、夏で始め、
真ん中に、リベルタンゴ、そして、弾き慣れた曲を後半に並べた。

「冬」は、名曲で、好きな曲の1つでもあるけれど、
なかなか弾きこなせない苦手曲でもあった。

それを冒頭に持ってくるなんて、暴挙だとは思ったけれど、
それよりも、あの「レジーナ劇場」の「冬」への憧れが勝った!

いつか、齊藤充正さんが書いておられるような
「ノックアウト」される「冬」を弾きたいと思うのだけれど、
まだまだ、今後の課題。


さて、本番当日、これまで全てのソロライブで、
万全の体調で臨んでいたわたしにとっては、
まさか(!)の体調不良に見舞われてしまった。

リハを含め、この緊張感あふれる(!)ピアソラのDuo曲を
弾き切るのには、いつにない“精神統一”が必要だったけれども、
何とか、無事弾き終えて、安堵の一言!

本番直前に、どういうめぐり合わせか(!)、
MEOのコンミスでもあられる、バイオリニストの蜷川いづみさんが、
偶然にも見学に来られ、私たちの演奏もお聴き下さることになった。

それはそれは、プレッシャーで、
前半は“冷静に”努めるのが困難なほど!

それでも、中盤に「ピアソラの生涯」の解説(by MC Tommie)を
加えたのが、奏者としては、良い休憩になり、
次の「リベルタンゴ」で「気合を見せよう!」と開き直ることができた。

その作戦(!)は功を奏して、盛大な拍手をいただいたことが、
次への気力を生み、弾き慣れた「アヴェマリア」、
「ソレダ」、「グランタンゴ」は、ぐんと調子に乗れた。

グランタンゴの最後の音とともに、ステマネさんが、
投げテープを投げ入れてくれたのは、
盛り上げるに最高の(!)演出だった!
(また、ぜひ、やりたい!)

グランタンゴは、いつも、合わせ練習では、
時間切れで、なかなか弾けなかったのが残念だけれども、
やはり、それでも、何度も弾いていることが強みとなった。

この3月から始めたライブも、今回5度目で、
まだまだ課題は多いなりにも、ピアソラ弾きとして、
少しずつ形になってきたかな・・と。

「リベルタンゴ」は弾く度に、個性的な弾き方との
ご評価をいただくのですが、あれは、バイオリンというよりも、
そのことは忘れて(!)、ピアソラのバンドネオンのスイング感を
真似ているつもり!

なので、どちらかというと、バンドネオンのボタンを
押し込むようなイメージで、音作りをしてますが、
いかがなものでしょう???

そして、今回は、森と一体化した会場とともに、
「お茶とお団子」の時間、答えて楽しい(?)アンケート、
記念品(オリジナル・ブックマーク!)、
ピアソラの生涯に因んだ席の名前(アレグリアシート、ハマイカシート、
マルデルプラタシートなど)など、
演奏以外でも楽しんでいただける工夫も凝らしてみました。


さて、プログラムの我らの紹介文でも予告したように、
次回からは、いよいよ、チェロを加えた三重奏で!

恐らく、二重奏とは異なるレパートリになってくると
思いますが、私たち自身も、先行き楽しみにしています。

次回も、乞うご期待!

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