2011年4月11日月曜日

Vol.10 ライブin笹塚 後記-Vn弾き



ライブが終わってから、早速、次の7月ライブの準備に
なだれ込んでしまい、ご報告遅くなりました!

3/27、我らにとって10回目のライブ、
Piazzolla Time Vol.10 in笹塚は、
無事、皆さまとともに、盛り上がることができました!!

今回は、10回目という、記念すべき節目のライブであると共に、
TrioからDuoへ、原点からの再出発、
ピアソラ生誕90年、
おめでとう!チェロ弾きの国家試験合格!
と、いろいろな意味が込められた、忘れえぬ機会となりました。

殊に!

事もあろうに、生誕90年を祝うべきピアソラの誕生日は、
東日本大震災が発生した3月11日だったのです。


その後、3月19日の、前々から楽しみにしていたビッグ企画
オペリータ「ブエノスアイレスのマリア」も公演中止となりました。

余震も続き、とてもライブなどの話になれない雰囲気、
そして、会場の笹塚Blue-Tさんに下見に行くも、
街は、節電で真っ暗な中、ひっそりと営業されていた寂しさ。

いつもいらっしゃるお客さまの方々とも、連絡がとりづらく、
直前まで、大いに迷いながらも、決行を決めたのでした。

今回ほど、準備に辛さを感じることはありませんでした。

何しろ、毎晩、練習していると、立っている床が、
ぐぉ~んと唸るように、揺れているのです。

とても楽器に集中できないような状況でした。

それでも、「決行」を決めたからには、そして、
マエストロから、「mucha suerte(ガンバレ!)」の激励を
もらってしまったからには、やらねばならぬと、奮い立たせました。

おかげさまで、当日、温かいピアソラ・ファンの皆さん、
そして、我らの友人の皆さんと共に、
Blue-Tさんの、本当にきれいに響く空間で、
「ピアソラ時間」を共有できたことは、生涯忘れられません!

相変わらず、直前リハから本番まで時間が空いてしまうと、
すっかり指がなまってしまう(!)バイオリン弾きなもので、
前半乗り切れないのは、いつも通りな有様でした。

なかなか、直前までガンガン音出しできる控え室というのが、
無いものなんですね~(笑)。

いつの日か、1曲目から、ガチっと弾けるようになりたいです!


今回も、新たな試みに挑戦できました。

 ・ Chin-Chinをキンテートからデュオに初アレンジ。

  (→ アンケートで、Chin-Chinが良かったと書いて下さった方いて、感激!!)

 ・ オタマトーン(名はアントニオ!)で、ピアソラ・デビュー。

 ・ 「オタマ・クイズ」と称して、アントニオがでる曲名をライブ前に書いておいてもらい、
  当たった方にプレゼントを差し上げる、という趣向。

  (→ なかなか、盛り上がりました!)

 ・ iPhoneを使って、ライブを生中継!

  (→仙台、神戸の友人が観てくれてました!!)


 ・ この日お集まりの皆さまに感謝し、色紙にメッセージをいただく

  (→沢山のメッセージに、奏者一同、グッときております!)


私としては、最後の「グランタンゴ」に、全てが込められたことに、
大いに満足しました。

ある男の一生を思い描き、ストーリーを弦に込めてみた!

今回の成長は、今まで短いと思っていた「1拍の長さ」を
長く感じられるようになったこと!

それは、前日のリハの録音を聴いて、そう思えました。

あと、「アイレ」を入れたり、「休符」を音にする、という、
マエストロから教わったタンゴを弾く上で「大事なこと」が、
少しは音に反映できるようになったこと。

もちろん、腕前はまだまだなんですが、こうして、皆さんの前で
弾かせていただくたびに、我らアマチュア奏者は、
初めて成長できると実感しています。

つたない演奏ですが、皆さまには最後までお聴きくださり、
アンコールまで下さって(半ば強引?笑)、感無量です。

そして、毎度お手伝いしてくれてるMolly*さん、よおこさんの
お二人も、回を重ねる度に、良い働きをしてくれて、
おかげで、皆にとっての素敵な時間になりました。

会場のBlue-Tさんにも、温かくお世話になり、
雰囲気とともに、お料理も全て美味しく、
また、ぜひ、ここで弾きたいな~と思っております。

音楽ホールよりも、ずっと良い響きでした!

そして、今回は、3/11の東日本大震災の復興支援のための
チャリティー・ライブとさせていただきました。

ご来場いただいた方々の参加費2000円より、
1割の200円×人数分を奏者の負担で、
そして、お手伝いさんからの寄付も合わせて、
復興Go!Go!の5500円を下記の募金に、寄付いたしました。

中央共同募金会
地震災害におけるボランティア・NPO活動支援のための募金

わずかではありますが、この日、皆さんが集まって下さったからこその
支援協力ができたのではないかと思います。

お客さまからも、地震後、あまり外出できなかったり、
生の音楽に触れることができなかったので、
私たちの演奏が、とても心に響くものであった、との感想をいただきました。

私たちは、このライブを決行して、お客さまにも、
お店の方にも、そして、私たち自身にとっても、
とても良い時間になったことを確信しております。

ピアソラ時間、10回目も、大成功です!

また、懲りずに、11回目、7月3日に、お会いしましょう!