前回のライブVol.6の後、初練習がありました。
そこで、新曲をいくつか初合わせしたのですが、
その中に、チェロ弾きが持ってきたのが、渋い選曲で「ミルトンの肖像」。
正直、聴いたことのない曲だったけれど、
弾いてみると、なかなか味わい深い。
そして、次回本番で弾きたい!というピアノ弾きの一声で、
弾くことになりました!
そこで、「ミルトンとは何者か?」誰も知らなかったので、
例の「闘うタンゴ」を紐解くと、解説がありました!!
その名は、ミルトン・ナシメント(Milton Nascimento)。
ブラジル出身の歌手であり、ギター奏者。
ところが、このミルトンに捧げられた曲は、
元々、「私自身の肖像(Retrato de mi mismo)」という、
ピアソラのスランプ時代に作られた1曲(1969年)。
これが、1973年に、ミルトンに捧げられ、
「ミルトンの肖像」になりました。
MUERTE DEL ANGELのタイトルで、
オデオン劇場での未発表ライブ録音として、
1997年にアルバムが出ています。
そして、この曲は、さらに、1989年には、大幅に修正加えて、
「ルナ」という曲にもなっているそう!
そんな不思議な変遷を経た曲ですが、
アントニオ・アグリのバイオリン・ソロが際立つ名曲で、
バイオリン弾きも、挑戦心をかき立てられました!
なかなか演奏機会もないかもしれませんので、
次回ライブをお楽しみに!