2009年8月3日月曜日

「ミルトンの肖像」Retrato de Milton

前回のライブVol.6の後、初練習がありました。

そこで、新曲をいくつか初合わせしたのですが、
その中に、チェロ弾きが持ってきたのが、渋い選曲で「ミルトンの肖像」。

正直、聴いたことのない曲だったけれど、
弾いてみると、なかなか味わい深い。

そして、次回本番で弾きたい!というピアノ弾きの一声で、
弾くことになりました!

そこで、「ミルトンとは何者か?」誰も知らなかったので、
例の「闘うタンゴ」を紐解くと、解説がありました!!

その名は、ミルトン・ナシメント(Milton Nascimento)。

ブラジル出身の歌手であり、ギター奏者。


ところが、このミルトンに捧げられた曲は、
元々、「私自身の肖像(Retrato de mi mismo)」という、
ピアソラのスランプ時代に作られた1曲(1969年)。

これが、1973年に、ミルトンに捧げられ、
「ミルトンの肖像」になりました。

MUERTE DEL ANGELのタイトルで、
オデオン劇場での未発表ライブ録音として、
1997年にアルバムが出ています。

そして、この曲は、さらに、1989年には、大幅に修正加えて、
「ルナ」という曲にもなっているそう!

そんな不思議な変遷を経た曲ですが、
アントニオ・アグリのバイオリン・ソロが際立つ名曲で、
バイオリン弾きも、挑戦心をかき立てられました!

なかなか演奏機会もないかもしれませんので、
次回ライブをお楽しみに!